Save the 下北沢

2005-04-29 | diary

Save the 下北沢
東京の数ある「街」の中で、下北沢ほどユニークな街はないかもしれません。

ひとつは交通の便。
小田急線と井の頭線のクロスする主要駅ではありながら、環7からも世田道からも井の頭通りからも離れていて、大きい道が駅前まで通っていないんです。
車で直接行くよりも、となりの駅に停めて電車で行くほうが早かったりします。

コレだけ名の知れた街で、これだけ自動車の交通の便の悪いところもないのではないでしょうか。

そしてさらにユニークなのは、文化を醸成することのできる、数少ない街であるということ。
本多劇場やシェルターをはじめ、たくさんの小劇場、ライブハウス、そして何より、アーティスト同士の交流の場のある街なんです。
文化はメディアから生まれるのでも、人の多い都会からでも、掲示板や会議室で生まれるものでもありません。街が、そしてそこに集う人間が醸し出し、そこから滲み出てくるものなんです。
原宿や渋谷は文化の発信源ではありますが、決してそこで発生しているわけではありません。だって発信する場はあっても、作り出す場が限られていますから、どっかでできたものを持ってくる場所になっているわけです。

さて、小田急線の下北沢駅が地下化するのと併せて、下北沢を大きく変える計画がいま進んでいます。

開発の目玉は大幅道路の開通なんですが、これは本当に通していいのでしょうか。
今は道路の便は確かに不便ですが、逆に人にとっては自由に歩けます。
でも大きな道路が通ってしまうと、街が道路で分断してしまい、人にとっては迂回・遠回りしなきゃいけなくなったり、不便な要素がたくさん出てきます。

それに、なんと言っても、今の下北沢の雰囲気では異質な要素があふれかえることにもなるでしょう。整然と並ぶ街路樹とか、見慣れたどの街にでもあるチェーン店の看板とか。今の下北沢の雰囲気は死んでしまいます。
それに、街はユニバーサル デザインで埋め尽くされ、つまりそれは文化については受身形の地域になってしまうということになります。

さらには、街にはいろんな思いを持った人が集まることになります。
ただ街を通り過ぎる人。何かの施設を利用しようと向かう人。他の街にもあるような百貨店で買い物する人。
そうすると、「下北沢」に来る人、その雰囲気に浸りたい人の密度が希薄になってしまうのではないでしょうか。

つまり、この計画を進めてしまうと、三軒茶屋や吉祥寺のように味の薄い街になってしまうことでしょう。
この計画に反対する人がなかなか多いのもうなずけます。

自分も、下北沢の下北沢らしさをぜひ守って欲しいと思っています。

東京に数ある街の中で、下北沢ひとつくらい、ボトムアップで形成された、計画しつくされていない町を残しておくのも、政策のひとつとして選択できないものなのでしょうか。

大きな道路の代わりに、デザイナーが腕試しに安い料金でレンタルできるショップスペースのあるマーケットとかどうでしょう。ソウルの東大門とかにあるような小さい店のカタマリです。

ストリートライブができるような、代々木公園のようなフリースペースとか作ればいいじゃないですか。

そんな、みんなで文化を作り出す街であって欲しいものです。

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