中国に日本の決済が占領されちゃう!!

2016-01-26 | diary

2015年12月12日、歴史を刻む一日になりました。
中国の電子マネー最大手のアリペイ(支付宝)が、この日一日、自社の決済サービスで決済した場合に、大幅な割引を実施したんです。

例えば、マクドナルドやKFCでの決済で、合計金額が半額になりました。最大手スーパーマーケットのカルフールや、コンビニ大手のファミリーマートでも同様のキャンペーンが。

この結果、

1.この日をきっかけに、こういうのにうといおじいさんおばあさんまでも、ケータイに支付宝をインストールして、使用し始めた。

2.30万店のショップが参加し、電子マネー決済の受け入れ側の体制が構築された。

3.個人の”財布”の役目が銀行から電子マネーに移行した。

まず1から

支付宝を使うには、ケータイにアプリをインストールする必要があります。
年配の人にとってはこれが大きな敬遠材料。
そもそも支付宝にはポイントとかそういうのはないので、お得なわけではなく、主婦層、年配層には浸透していませんでした。

でもこの日、普段使っているスーパーのレジで半額キャンペーンの表示を見たら、早速ケータイを取り出して、インストールを始めるわけです。
割引の額は支付宝の1口座で一定の額までなので、家族の口座から新しく作った口座に送金して、割引の額を増やすことができました。
これで、中国国民のかなりの人が支付宝を知るようになりました。

そして2

日本ではありえないでしょうけど、以前は支付宝で払うって言っても、リーダーの使い方がわからないからとかで、断られることもあったんですが、1212以降はそれはなくなりました。


これが一番大切なところ

支付宝は、残高から払うか、支付宝の残高から払うか選ぶことができます。
支付宝の残高は、「余額宝」口座に設定すると、銀行普通預金の10倍くらいの利息が付きます。(中国の身分証を持っていないとこの口座が作れないのは残念ですね。
これだけ支付宝で支払える店舗が増えたものですから、キャッシュカード(銀聯)を使ってデビット決済するという従来のスタイルから、お金は支付宝にチャージしておいて、ケータイで決済するというスタイルに変化しました。

支付宝のケータイアプリは、個人の口座間で送金が無料でできます。
なので、個人店舗でも、自分の個人口座に送金という形で、店舗の入り口に「支付宝対応」シールを貼っている店はかなりあります。
そうすると、中国全土で100万店舗近くが支付宝対応ということになると思います。

さらに公共料金の支払いも基本的に支付宝から可能で、銀行引き落としはもう時代遅れになっています。
支付宝で支払えば、過去の料金を引っ張ってきて、グラフで見るなんてこともできます。

交通カードへのチャージ、保険の支払い、交通罰金の納付、証券株の売買、親会社であるインターネットショップ、タオバオの決済にも使用できるので、消費活動はすべてタオバオの手のひらの上ということになります。

さて、このサービスが日本にも進出してきました。
セブンイレブン、ローソンで、支付宝決済ができるようになります。
日本の金融はピンチです。

日本のEdy、Suica(Pasmo、Icocaなど)、nanakoといったNDF系(おサイフケータイ系)サービスは、勝ち目がありません。
なぜなら、

1.おサイフケータイの制約から抜けていない

支付宝は、バーコード決済なので、NDFなしの端末でも決済が可能です。
また、音波でも送受信できるため、カメラなしでも個人間で送受信ができちゃいます。
支付宝は端末がオンラインであることが唯一の制限です。

便利さで言えば、スマホの普及によって、支付宝のほうがずっと上になりました。
Edyも早くNDFとオンラインのハイブリッドを実現して、パソリなしでのID/パスワードでのオンライン決済ができるようにするべきです。
2.使える分野が少なすぎる

今は、交通機関とコンビニ、スーパー、飲食店ぐらいでしか使えないですよね。
公共料金の払い込み、クレジットカードの返済、家賃の支払いとかできるようにして、一元化に近づけるべきです。

3.個人間の送金ができない

個人間の残高の送金ができるようになれば、対応店舗は爆発的に増加します。

あとは、おサイフケータイから国際規格のNDFにも早急に対応する必要があります。

このままでは、利便性の高い支付宝に、日本の決済が支配されることになりかねません。